フロンティア最初の商品はroom’sでした。
発売から6年。今でも根強い人気を誇る看板商品です。
“靴屋さんが作ったスリッパ”と謳っているように、開発者はシューズメーカー出身。
外出時に履く靴はいろんな種類があり、デザインも豊富。靴を履かない人はいません。
でもスリッパとなるとどうでしょう。
履かないという人も多く、履いている人でも意外とこだわりがない人も……。
それってその人の問題ではなく、選択肢が少ないうえに、
履き心地が良く部屋のインテリアに馴染むモノがないからでは?
そう思ったのがきっかけです。
だったら作ってみよう!
という思いつきで始まった会社なんです(笑)。
スリッパを買ったものの、歩きにくかったり、すぐ脱げたりして、
履くのがめんどうになってしまい、
気が付いたら履かなくなり部屋の隅に転がっている……。
そんな経験は誰しもがあるのでは。
スリッパが脱げやすい原因は、足にフィットしないこと。
ならば靴を作るときに使う木型を使ってみたらどうだろう。
スリッパを履いているとつまずくことが多い。
ならば先端を少し上向きにしたらどうだろう。
シューズメーカー出身なので、ハキモノに関しては熟知しています。
さらに……。
スリッパを履いているときのパタパタという音は、
赤ちゃんや小さいお子様がいるご家庭では気を使ってしまうのではないだろか。
家事に忙しい人たちは、スリッパを履いて、家の中を急いで歩くと滑ってしまうのではないだろか……。
そんな風に自分がスリッパを履いた時に感じていたことを、
一つずつクリアにしていき、今の形が完成しました。
デザインも試行錯誤。
どんなインテリアにもマッチするシンプルさを目指し、
極限まで装飾を無くしました。
昔ながらのスリッパとはフォルムが異なるので、モダンな部屋にも馴染み、
置いているだけでサマになりそうです。
つま先を上向きにしたことで、横から見たフォルムも端正。
素材も時間をかけて選びました。
毎日使うモノだから、お手入れ簡単なフェイクレザーを採用。
フェイクレザーといっても、今は上質なモノがたくさんあります。
そのなかでもレザーのように見える高級感のある生地を厳選しましたので、
大切な来客時にお出ししても、恥ずかしくないのではと、
手前味噌ですが自負しています。
こうして360°美しい、靴屋さんが作ったスリッパが完成しました。